山幸彦とトヨタマヒメ

山幸彦とトヨタマヒメ

2014年11月29日[樹海


山幸彦のお嫁さん。
トヨタマヒメ。

彼女は山幸彦の子供を授かります。


 
出産は陸上で行われることになりました。
しかし、このとき
トヨタマヒメは山幸彦にこう言います。

「出産中は産屋の中を決して覗いてはいけません。
約束ですよ。絶対に覗かないでください。」

山幸彦は
「約束しよう。決して覗かない。」
と、言葉を交わします。

しかし、山幸彦はなぜそのようなことを言うのか
不思議に思い、産屋の中を覗いてしまいます。

すると、そこにいたのは
トヨタマヒメではなく、1匹のサメ(もしくはワニ)でした。
のた打ち回っていました。

これには山幸彦もびっくり!
トヨタマヒメはサメ(ワニ)だったのです。

約束を破られ、
本当の姿を見られてしまったトヨタマヒメは
悲しさのあまり、子を残して
海へと帰ってしまいます。

その後、わが子を心配し
トヨタマヒメは自分の妹に
赤子を世話するようにいいつけ
地上へ送り出します。


鶴の恩返しのような物語。
見てはいけない。と言われて
見ない奴はいない。

ダ〇ョウ俱楽部のようです。
(押すなよ?押すなよ?)
昔から、日本の芸だったようです。笑

トヨタマヒメが海へ帰る際に
海と陸とに境を作ってしまったので、
今では、容易に行き来が
できなくなっととも言われています。

神様の出産は本当に大変だったのだろう、と
この神話を見て思いました。

ちなみに、サクヤヒメの姉
イワナガヒメは富士山五合目の
小御岳神社に祀られています。
ここでも、妹は頂上にいて
姉はその下にいるという格差。

やはり、昼ドラにできそうな神話でした。

ではではー。