洞窟は何でできている?

玄武岩

富士山を作っている岩石は火成岩の玄武岩です。
玄武岩は、黒っぽい色をした岩石で割ってその断面を見ますと、細かい面の中に2ミリ位の細長い形をしたものが、たくさん点在しています。 このようなものは、斑状構造といわれるもので、この細長い形をしたものは、斑晶といい、、細かい部分を石基といいます。
富士山の玄武岩は、灰長石玄武岩といわれるもので、斑晶として灰長石などを含んでいます。

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溶岩

静かな噴火は、火口からマグマがあふれるもので、このあふれたマグマを溶岩といい、その流れを溶岩流といいまが、溶岩はマグマからガスが抜けたもので、火口からあふれ出た時の温度は1000℃~1200℃と高温です。地表を流れ下るに従って、次第に冷えて固まる時に出来た空洞が、鳴沢氷穴や富岳風穴などの洞穴です。

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富士山の溶岩流の特徴

富士山の溶岩流は玄武岩の為、非常に流れやすいことで、山頂の火口からあふれ出した溶岩流は、谷に沿って川のように流れ、山麓のゆるい傾斜の場所から流出した溶岩流は洪水のように広がって流れます。青木ヶ原樹海を作っている溶岩流は、標高1300mの山麓のなだらかな場所から流れ出たもので、極めて幅が広く30平方Kmあります。

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速度が速い

玄武岩質溶岩流の流れ下る速度は速く、ハワイにあるマウナロア火山の、1950年6月の噴火では、時速10Kmの流下速度が報告されています。最近ではキラウエア火山の噴火はテレビ放送でリアルタイムに見られた方も多いはずです。

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